EUROIMMUN Japan 株式会社は EUROIMMUN AGの子会社で、２０１９年１２月に日本で設立されました。主に検査試薬及び分析機器を販売しています。主要製品分野は、自己免疫疾患、感染症、アレルギー関連製品を展開しています。 このブログは日本橋にあるEUROIMMUN社の日本法人による、日本国内の研究者への情報提供を目的としたブログです。
2024年4月18日（木）～21日（土）神戸コンベンションセンターにて開催されます
第 68 回日本リウマチ学会総会･学術集会にて、18日（木）共催セミナー（イブニングセミナー）を予定しています。
すでに多数の事前予約をいただいており、数に限りはございますが整理券の当日入手も可能です。
演者に 三森 経世 先生（たけだ膠原病リウマチクリニック）、座長に 小柴 賢洋 先生（新須磨クリニック）をお迎えし、抗核抗体の染色型に関する国際コンセンサス The International consensus on ANA patterns (ICAP) をめぐる本邦ならびに海外各国の取り組みについて最新情報を含めてご解説いただきます。
＃セミナーのご聴講は、第68回日本リウマチ学会総会･学術集会への参加登録が必要となります。
詳細は、第68回日本リウマチ学会総会・学術集会ホームページ (jcr2024.com)をご確認ください。
ICAPのFAQに新しいエントリが追加されました。（更新日：2024年3月8日）
質問「イムノブロット法では抗PCNA抗体が陽性なのにIFA法では陰性なのはなぜ？」
回答「従来の二重免疫拡散法やHEp-2 IFA法で検出される抗PCNA抗体は高力価でSLEに関連するが、ELISA、ライン/ドットブロット、CLIA、FEIA、ALBIA、およびその他の固相法などの新しいアッセイは力価が低い (結合力が低い) ものを検出する（＝IFA や免疫拡散よりも感度が高い）ため。」
「つまり、固相アッセイで抗PCNA陽性かつIFAで典型的なAC-13染色型が見られる場合、固相アッセイのみで陽性（IFAでAC-13陰性）の場合に比べてSLE に対して、より特異的である可能性がある」とのことです。
詳細はICAPのFAQページの原文にてご確認ください。
原因が分かっていないことの多い自己免疫疾患ですが、このような研究成果により原因の解明・そしてCD4+T細胞プロファイリングを通じた未来の精密医療へとつながることが期待されます。
自己免疫疾患で重要なCD4＋T細胞の変化を統一的に解析可能に - リソウ (osaka-u.ac.jp)（JP）
CD4+ T cell patterns linked to autoimmune disorders - ResOU (osaka-u.ac.jp)（EN）
2023年11月4日（土） 第41回日本神経治療学会学術集会
モーニングセミナー2
「神経・筋免疫関連有害事象と自己抗体」
演者：鈴木 重明 先生（慶應義塾大学 医学部 神経内科）
座長：村井 弘之 先生（国際医療福祉大学 医学部 脳神経内科学）
のセミナーレポートが学術コンテンツページに追加されました。
ご一読いただけますと幸いです。
もうすぐ2023年も終わりですね。
2023年12月でEUROIMMUN Japanは設立から4年の節目を迎えました。
今年も弊社の製品を通じて、沢山のお客様（先生方や取引先の皆様）との出会いがありました。様々なご意見やご助言をいただきましたことを心より感謝いたします。
＜クイズ＞ 下の画像で玉飾り・妖精のように見える蛍光の正体は何でしょうか？
答えはブログの一番下をご覧ください！
★ 画像はEUROIMMUNドイツより提供いただきました。
一部ではございますが、2023年に公開された弊社製品の関連分野の論文をご紹介させていただきます。（分野順・公開月順・著者名順となります）
＜重症筋無力症関連＞
Supawongwattana M, Vanikieti K, Jindahra P, Padungkiatsagul T. Significance of Acetylcholine Receptor Antibody Titers in Acetylcholine Receptor Antibody-Positive Ocular Myasthenia Gravis: Generalization and Presence of Thyroid Autoimmune Antibodies and Thymoma. Clin Ophthalmol. 2023;17:649-656. Published 2023 Feb 27. doi:10.2147/OPTH.S402181
Kawaguchi, N, Imafuku, A, Fujii, S, Sohn, J-H. Performance evaluation of the EUROIMMUN anti-acetylcholine receptor enzyme-linked immunoassay. Clin Exp Neuroimmunol. 2023. https://doi.org/10.1111/cen3.12774
(EUROIMMUN Japan社員 共著論文）
＜抗核抗体関連＞
Bonroy C, Vercammen M, Fierz W, et al. Detection of antinuclear antibodies: recommendations from EFLM, EASI and ICAP. Clin Chem Lab Med. 2023;61(7):1167-1198. Published 2023 Mar 29. doi:10.1515/cclm-2023-0209
Vercammen M, Bonroy C, Broeders S, et al. Analytical aspects of the antinuclear antibody test by HEp-2 indirect immunofluorescence: EFLM report on an international survey. Clin Chem Lab Med. 2023;61(7):1199-1208. Published 2023 Mar 30. doi:10.1515/cclm-2023-0210
＜免疫介在性神経疾患＞
Nagata N, Kanazawa N, Mitsuhata T, et al. Neuronal surface antigen-specific immunostaining pattern on a rat brain immunohistochemistry in autoimmune encephalitis. Front Immunol. 2023;13:1066830. Published 2023 Jan 16. doi:10.3389/fimmu.2022.1066830
Daguano Gastaldi V, Bh Wilke J, Weidinger CA, et al. Factors predisposing to humoral autoimmunity against brain-antigens in health and disease: Analysis of 49 autoantibodies in over 7000 subjects. Brain Behav Immun. 2023;108:135-147. doi:10.1016/j.bbi.2022.10.016
Banwell B, Bennett JL, Marignier R, et al. Diagnosis of myelin oligodendrocyte glycoprotein antibody-associated disease: International MOGAD Panel proposed criteria. Lancet Neurol. 2023;22(3):268-282. doi:10.1016/S1474-4422(22)00431-8
Morooka M, Hiraga A, Tanaka K, Yoshizaki S, Koide K, Kuwabara S. Two Cases of Encephalitis without Anti-N-methyl-D-aspartate Receptor Antibody Successfully Treated with Ovarian Teratoma Resection and Immunotherapy. Intern Med. 2023;62(12):1817-1820. doi:10.2169/internalmedicine.0447-22
Amano R, Kim YJ, Yoshida T, et al. Case report: Reversible brain atrophy with low titer anti-amphiphysin antibodies related to gastric adenocarcinoma. Front Neurol. 2023;14:1211814. Published 2023 Jun 21. doi:10.3389/fneur.2023.1211814
Yamahara N, Yoshikura N, Takekoshi A, et al. Anti-N-methyl-d-aspartate receptor encephalitis preceded by meningitis lasting up to 60 days. J Neuroimmunol. 2023;382:578173. doi:10.1016/j.jneuroim.2023.578173
Dalmau J, Graus F. Diagnostic criteria for autoimmune encephalitis: utility and pitfalls for antibody-negative disease. Lancet Neurol. 2023;22(6):529-540. doi:10.1016/S1474-4422(23)00083-2
Chen LW, Guasp M, Olivé-Cirera G, et al. Antibody Investigations in 2,750 Children With Suspected Autoimmune Encephalitis. Neurol Neuroimmunol Neuroinflamm. 2023;11(1):e200182. Published 2023 Nov 15. doi:10.1212/NXI.0000000000200182
＜腎疾患関連＞
Kukuy OL, Cohen R, Gilburd B, et al. The Prognostic Value of Anti-PLA2R Antibodies Levels in Primary Membranous Nephropathy. Int J Mol Sci. 2023;24(10):9051. Published 2023 May 21. doi:10.3390/ijms24109051
Diaz Garcia JD Sr. Diagnostic Usefulness of Antibodies Against M-type Phospholipase A2 Receptor (aPLA2R) in Primary Membranous Nephropathy in the Mexican Population. Cureus. 2023;15(8):e43588. Published 2023 Aug 16. doi:10.7759/cureus.43588
来年も皆様のご意見・お力添えをいただきながら、より高品質な製品の安定供給を通じて日本の検査業界、ライフサイエンス業界に貢献できればと願っています。
新しい年が平和で素晴らしい一年になりますように。
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★ 答え ★ 玉飾り・妖精に見える蛍光は、顆粒球 (Granulocytes)でした。
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日本の製薬大手「エーザイ」がアメリカの「バイオジェン」と共同で開発した、認知症の原因の1つアルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」は、ついに保険適用の対象となることが決まりました。
エーザイ株式会社（https://www.eisai.co.jp/news/2023/news202374.html)
NHK首都圏ナビ（https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20231213d.html)
投与対象の患者は限定的とのことですが、これまで辛い思いをしていた患者様や家族の方に、新たな希望の選択肢が登場したことは喜ばしいことだと思います。
そして、アルツハイマー病の進行を抑制する世界初の治療薬の登場は、患者様のために夢を持って開発や研究を続けた、多くの研究者の成果でもあるのでしょう。
これからも関連するマーカー（ニューログラニン、α-シヌクレイン、BACE-1等）や、副作用リスクに関連した研究（APOE 遺伝子等）が必要とされています。
EUROIMMUN社ではアルツハイマー型認知症の病理学的研究や、関連遺伝子の研究などに有用な様々な研究用試薬を販売しています。
・アミロイドβ（ELISA）
・ニューログラニン（ELISA）
・α-シヌクレイン（ELISA）
・BACE-1（ELISA）
・APOE 遺伝子 (EUROArray)
これからも研究を通じて医薬品の開発が進み、より多くの患者様が希望を持てるようになることを祈っています。
2023月11月４日（土）第41回日本神経治療学会学術集会にて「モーニングセミナー２」を共催いたします。
慶應義塾大学医学部 神経内科の鈴木重明先生を演者に、国際医療福祉大学医学部 脳神経内科学の村井弘之先生を座長にお迎えし、「神経・筋免疫関連有害事象と自己抗体」というタイトルでご講演いただく運びとなりました。
免疫関連有害事象（irAE）として発症する神経系疾患と自己抗体との関わりや、臨床研究から得られた知見についてご講演いただきます。
＃セミナーのご聴講は、第41回日本神経治療学会学術集会への参加登録が必要となります。
詳細は、学術集会ホームページ（https://www.c-linkage.co.jp/jsnt41/）をご確認ください。
2024年4月18日（木）～21日（土）神戸コンベンションセンターにて開催されます 第 68 回日本リウマチ学会総会･学術集会にて、18日（木）共催セミナー（イブニングセミナー）を予定しています。 すでに多数の事前予約をいただいており、数に限りはございますが整理券の当日入手も可...
